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低用量ピルがにきびの改善に効果的なのはどうして? 悪化してしまうこともあるって本当?

低用量ピルがにきびの改善に効果的なのはどうして? 悪化してしまうこともあるって本当?

低用量ピルは避妊目的で利用されることが多いですが、皮膚科の治療でもなかなかよくならないにきびへの改善効果も期待できます。
しかし、まれに低用量ピルの服用でにきびが悪化してしまう場合もあるため、必ずしも全ての低用量ピルがにきび改善に効果があるわけではありません。
今回は、低用量ピルがにきび改善に効果的な理由と、ピル服用によりにきびが悪化してしまう原因、にきび治療に効果的な低用量ピルの種類について解説します。

医師監修

低用量ピル服用でにきびが改善する理由

にきびの原因に深く関わっているのが、男性ホルモンのアンドロゲンです。このアンドロゲンは皮脂の分泌を過剰にしてしまう作用があります。
しかし、低用量ピルに含まれる女性ホルモンのエストロゲンにはアンドロゲンを減少させるはたらきがあるため、皮脂過剰によるにきびを改善させることが期待できるのです。
また、にきびの原因には生理や過剰なストレスにより、ホルモンバランスが乱れてしまったり、変化してしまったりすることも挙げられます。
低用量ピルは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれていることで、体内のホルモンバランスを整えるはたらきがあるため、結果的ににきびの改善につながります。

低用量ピルによるにきび治療が適している方

低用量ピルの服用でにきびの改善が期待できるのは、以下のような方です。

  • 大人になってからにきびが悪化した方
  • 顔の皮脂が過剰な方
  • 低用量ピル以外のにきび治療であまり効果がみられなかった方
  • 月経不順がある方
    など

にきび予防のスキンケアを一定期間使用したり、皮膚科でにきびの治療を受けても改善しなかったりしたような場合は、一度医師に相談して低用量ピルの服用を検討してみてもよいでしょう。

にきび改善効果は服用2〜3か月目から

低用量ピルの服用でにきびを治療すると、服用開始から2〜3か月ほどで落ち着く場合がほとんどです。
毎日きちんと服用を続けることで、ホルモンバランスを整え、にきびの原因となる皮脂の分泌を抑制してくれるので、長期的に経過を見るようにしてください。
服用途中でにきびが悪化したり、にきびへの改善効果があまりみられなかったりする場合は、医師に報告・相談してみましょう。

低用量ピル服用でにきびが悪化する原因と対処法

女性のにきび治療には低用量ピルの服用も効果的ですが、種類によってはにきびが悪化してしまう場合もあります。
原因:プロゲステロンによりにきびが悪化してしまう
低用量ピルは、にきびができてしまう原因の男性ホルモン、アンドロゲンを抑える効果がありますが、一方で女性ホルモンのプロゲステロンが含まれていることでアンドロゲンに作用して活性化させ、にきびをかえって悪化させてしまうこともあります。
そのため、にきび治療に低用量ピルを使用する場合には、アンドロゲン活性を抑えた種類の低用量ピルを使用することが効果的です。
アンドロゲン活性が少ない低用量ピルには以下のようなものがあります。

  • スーシー
  • ヤスミン
  • ヤーズ
  • マーベロン
  • ラベルフィーユ
    など

しかし、アンドロゲン活性を抑えた低用量ピルでも、配合されている女性ホルモンの量によりにきびへの効果は変わってきます。
にきび改善に低用量ピルを使用したいと考えている場合は、医師に相談して診察を受けたうえで、自分に合う種類のピルを処方してもらいましょう。
対処法:服用する低用量ピルの種類を変える
にきびを改善するためにピルを使用する場合、低用量ピルを使うのが一般的です。
低用量ピルにはさまざまな種類があるため、ホルモンの配合量や男性ホルモンを活性化させてしまうはたらきのあるものを服用すると、逆ににきびを悪化させてしまうこともあります。
低用量ピルの服用によりにきびが悪化してしまった場合は、医師に相談し、低用量ピルの種類を変更してみてもよいでしょう。
また、日頃からにきび予防のためにも以下のことにも注意してみてください。

  • にきびを潰したり触ったりしない
  • ストレスや疲れを溜めない
  • 規則正しい生活をする
  • 間食をせず、バランスのとれた食事をする
  • 紫外線対策をする
  • きちんと洗顔をする
  • しっかり保湿をする
  • にきびを隠すためにコンシーラーを使わない

低用量ピルの服用でもにきびを改善することが可能ですが、普段からにきびができないような肌づくりをすることが大事です。

にきび改善に低用量ピルを試してみたい人は、医師に相談してみて

低用量ピルは避妊効果だけでなく、ホルモンバランスの乱れを整えるはたらきもあるため、男性ホルモンの分泌を抑え、にきびを改善させる効果も期待できます。
にきび改善を目的に低用量ピルを服用したい場合は、医師に相談してにきびに効果的な低用量ピルを処方してもらいましょう。
忙しくてなかなか病院へ足を運べないときには、オンライン診療を検討してみてください。
医師と直接対面して診察を受けることはできませんが、自宅で手軽に診察が受けられるうえ、処方薬は自宅に配送してもらえるので、病院やクリニックで待つ時間を削減できます。医師以外の他人に顔を合わせることもなく、新型コロナウイルス感染の心配もありません。
まずは、気軽に低用量ピルを利用したにきびの症状の緩和について、医師に相談してみるとよいでしょう。

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