低用量ピルと一緒にグレープフルーツを食べて大丈夫?
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類には、薬の成分を分解する作用を弱めてしまうはたらきがあるとされています。低用量ピルの場合も、薬の作用が強く出すぎてしまうことで、副作用が現れやすくなる危険性があります。そのため、低用量ピルと一緒にグレープフルーツやその加工品(グレープフルーツジュースを含む)を食べることは避けたほうがよいでしょう。
グレープフルーツが低用量ピルに影響を及ぼす可能性があるのは、グレープフルーツを食べてから24時間程度とされています。そのため、休薬期間や偽薬期間であったとしても、最後に低用量ピルの実薬を飲んでから1日程度はグレープフルーツの摂取を避けましょう。
なお、グレープフルーツ以外にも、はっさく、伊予柑、夏みかん、金柑、文旦などは、グレープフルーツと同じ理由で低用量ピルと一緒に食べることは避けたほうがよいといわれています。
ただし、低用量ピルと柑橘類全般の飲み合わせが悪いというわけではなく、レモンやかぼす、温州みかんなどは、低用量ピルの摂取前後に食べても特に問題はありません。
ほかに飲み合わせに注意したい成分・食品とは?
グレープフルーツ以外にも、低用量ピルとの飲み合わせに注意するべき成分や食品があります。たとえば、サプリなどに使用されるハーブの一種であるセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)は、低用量ピルの効果を弱める可能性があるとされています。
また、過剰なビタミンCは低用量ピルの中に含まれている女性ホルモンと反応し、その作用を強めてしまうことで、血栓症のリスクを高める可能性があるといわれています。
血栓症のリスクは、1日1,000mg以上のビタミンC摂取で大幅に上がるとされていますが、成人女性の1日あたりのビタミンC平均摂取推奨量は85mgとされていることから、バランスのとれた食事をしていれば過度に心配する必要はありません。
炭酸飲料やカフェイン飲料も薬と一緒に飲むと成分の吸収に影響を及ぼすとされています。そのため、低用量ピルを飲む際は炭酸水やコーヒーで流し込むことは避け、水や白湯で飲むようにしましょう。
また、アルコール飲料も低用量ピルとの飲み合わせに注意したいものの1つです。アルコールは、低用量ピルと同じく肝臓で分解されるため、同時に飲むと低用量ピルの成分の分解が遅れてしまいます。その結果、低用量ピルの血中濃度が上がって薬の作用が強まることで、副作用が強く出てしまうことがあります。
さらに、お酒の飲み過ぎで嘔吐した場合、低用量ピルの効用が十分に得られないこともあります。低用量ピルの服用期間中の飲酒自体は特に問題はありませんが、嘔吐を伴うような過度な飲酒をしたり、お酒で低用量ピルを飲んだりするのは避けましょう。
低用量ピルと一緒にグレープフルーツを食べるのには注意が必要
グレープフルーツには、低用量ピルの効果に影響を及ぼす可能性のある成分が含まれていることから、低用量ピルとは一緒に食べないようにしましょう。
また、グレープフルーツ以外にも、低用量ピルとの飲み合わせに気を付けるべき成分や食品もあります。低用量ピルの効果を十分に得るためには、そうした成分や食品の摂取量やタイミングに注意することが大切です。
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