アフターピルの種類と飲み方
アフターピルとして一般的に処方されるのが、国内で唯一承認されている緊急避妊薬のノルレボです(2021年5月時点)。服用方法としては、十分な避妊が行われなかった性交後72時間以内に1錠を飲みます。
ノルレボの場合、24時間以内の服用で95%、24時間超~48時間以内の服用で85%、そして72時間以内の服用で58%の確率で妊娠を阻止できるとされているため、早い段階で服用すれば高い避妊効果が期待できます。
ノルレボのほかにも、エラ*というアフターピルがあります。エラは無防備な性行為の後120時間以内に1錠服用することで、おおよそ85%の確率で避妊ができるとされています。日本ではまだ承認されていませんが、海外では一般的に使用されていて国内でもクリニックによっては取り扱いがあります。
かつて主流だった緊急避妊方法として、ヤツペ(Yuzpe)法と呼ばれる方法もありますが、ノルレボやエラと比較すると妊娠阻止率が低く、加えて吐き気や嘔吐、下腹部痛や頭痛といった副作用が起こる可能性も高いため、現在ではほかの緊急避妊方法が選択できない場合に利用されています。
*輸入代理店(株式会社ドクターズファーマシー)を経由し、Delpharm Lille S.A.S(ライセンス提供:Abdi Ibrahim Ilac San ve Tic)から入手しています。
アフターピルを飲むときの注意点とは?
アフターピルの服用後、すぐ嘔吐してしまった際には注意が必要です。もし、2時間以内に嘔吐をしてしまった場合は、薬の成分が体外に出てしまって十分な避妊効果を得られないことがあるため、すぐに医療機関を受診してアフターピルを再度処方してもらいましょう。
また、水以外でアフターピルを飲んだ場合も効果に差が出るリスクがあります。特に、炭酸水やカフェイン、アルコール飲料などは、アフターピルの吸収に影響をおよぼす可能性があります。避妊効果を下げないために、アフターピルは水で飲むようにしましょう。
アフターピルを飲めない人と服用に注意すべき人
アフターピルは、医療機関で処方してもらえます。しかし、中にはアフターピルの服用ができない人や、服用を慎重に検討する必要がある人もいます。
以下の3つのうち、1つでも該当する場合は原則として服用は禁止されます。
- アフターピルの成分に過敏症の既往歴がある
- 重篤な肝障害がある
- 妊婦
さらに、それ以外でも肝障害があったり、心疾患や腎疾患の患者さんであったりする(もしくは既往歴がある人)場合などは、アフターピルの処方が慎重に検討されます。こうした持病や既往歴がある場合は受診の際に、必ず医師に相談しましょう。
アフターピルは正しい飲み方とタイミングがポイント!
アフターピルは、飲むタイミングが早いほど効果に期待ができます。また、飲み合わせなどで効果が減弱する可能性があるため、基本的には水で飲むようにしましょう。
また、アフターピル服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分を十分に吸収できないリスクがあります。アフターピルの処方時に、吐気止めを処方してもらえることもあるため、心配な方は医師に相談しましょう。
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